防災の日とは1923年の関東大震災を契機に制定された9月1日の記念日で、高齢者世帯にとっては地震への備えを年に一度見直す大切な機会です。
9月1日は防災の日。1923年9月1日に発生した関東大震災にちなんで制定されました。
大阪は南海トラフ巨大地震の想定被災地域に含まれ、いつ起きてもおかしくない状況です。
高齢者は避難判断・移動・避難所生活すべてに困難を伴うため、平時からの備えが命を守ります。今回は高齢者と地震への備えについて、大阪ハピネス老人ホーム紹介センターが解説いたします。
大阪が想定される地震リスク
大阪が直接被害を受ける可能性のある地震は、南海トラフ巨大地震(マグニチュード9クラス)、上町断層帯地震(マグニチュード7.5クラス)、生駒断層帯地震など複数あります。
南海トラフ地震では、大阪府で震度6弱〜6強、津波高3〜5メートル、死者最大8,000人以上(府の想定)とされています。特に大阪市中心部・湾岸エリアでは液状化・津波被害が想定されており、高齢者の早期避難が課題です。
| 想定地震 | 大阪での想定震度 | 被害想定 |
|---|---|---|
| 南海トラフ巨大地震 | 6弱〜6強 | 津波・液状化・大規模被害 |
| 上町断層帯 | 7 | 都心部の建物倒壊 |
| 生駒断層帯 | 7 | 東部地域の建物倒壊 |
| 有馬高槻断層帯 | 6強 | 北部地域の被害 |
高齢者が地震時に直面する課題
地震発生時、高齢者は瞬時の判断・俊敏な行動が難しく、若年層に比べて死亡率が2〜3倍高いというデータがあります。家具の下敷き・落下物・転倒・火災逃げ遅れなどが主な原因です。
避難所生活も大きな負担です。床での寝起き、トイレの段差、慣れない食事、集団生活のストレス、感染症リスクなど、若い人なら耐えられる環境でも、高齢者には命に関わる負担になります。「災害関連死」の多くが避難所での体調悪化によるものです。
要介護者は特別な配慮が必要です。電動医療機器・特殊食・常用薬・介助者の確保など、平時には当たり前に手に入るものが、災害時には全て困難になります。
| 高齢者特有のリスク | 対策の方向性 |
|---|---|
| 家具転倒・落下物 | 耐震固定・寝室の安全化 |
| 避難の遅れ | 近隣助け合い体制 |
| 避難所での体調悪化 | 福祉避難所の確認 |
| 常備薬・医療機器 | 3日分以上の備蓄 |
| 情報入手 | 多重連絡手段の準備 |
家の中の安全対策
家具の耐震固定が最優先です。背の高いタンス・本棚・冷蔵庫・テレビは、L字金具・突っ張り棒・耐震ジェルで固定します。特に寝室・リビングなど長時間過ごす場所は念入りに。
ガラス飛散防止フィルムを窓・食器棚に貼ると、地震時のガラス被害を大幅に減らせます。
室内に裸足で歩ける動線を確保し、寝室の枕元にはスリッパ・懐中電灯・笛(救助要請用)を常備します。
火災対策として、感震ブレーカー(揺れを感知して電気を遮断する装置)の設置がおすすめ。
地震後の火災(通電火災)の約6割は電気が原因とされ(内閣府:阪神・淡路大震災での電気火災の割合)、感震ブレーカーで予防できます。
備蓄と避難計画
高齢者世帯は最低7日分の備蓄を目標に。水・食料・薬・おむつなど、何を何個ずつ用意すれば良いかリスト化しておきましょう。
避難計画では、避難場所・避難経路・連絡先・必要な持ち物をまとめます。高齢者向けの「福祉避難所」は事前登録が必要な自治体が多く、ケアマネジャーや市区町村に確認しておきます。
家族との安否確認方法も決めておきます。災害伝言ダイヤル「171」、災害用伝言板、LINE・SNS、遠方の親戚を中継点にする三角連絡など、複数の手段を準備します。
よくある質問
Q. 一人暮らしの親が遠方にいて心配です
A. 地域包括支援センター・民生委員に「災害時要援護者名簿」への登録を依頼しましょう。近隣の協力者の確保、緊急通報装置の設置、防災用品の備蓄など、平時からの準備を進めます。
Q. 在宅医療機器を使っています
A. 業者から非常用電源・予備機器の供給体制を必ず確認しておきましょう。電力会社の「医療機器使用世帯」登録、優先復旧の対象になります。停電に備え、訪問看護・主治医とも対応を相談を。
Q. 避難所には行きたくないと言われます
A. 多くの高齢者の本音です。福祉避難所・親戚宅・介護施設(ショートステイ)・ホテルなど、避難所以外の選択肢も平時から考えておきましょう。条件に合う避難先を複数準備しておくことが大切です。
まとめ
9月1日の防災の日は、高齢者世帯にとって命を守る備えを再確認する大切な日です。「いつか来る」ではなく「いつ来てもおかしくない」という意識で、平時から準備を進めましょう。
防災は一人で抱え込まず、家族・地域・専門職と協力する仕組み作りが重要です。一度準備すれば、その後は更新するだけで済みます。年に一度、防災の日を起点に見直す習慣を作ってください。「備えあれば憂いなし」を実践することで、いざという時に冷静に行動できます。
大阪ハピネス老人ホーム紹介センターでは、防災体制が整った施設のご紹介も承っております。在宅での災害対策に不安をお感じの方は、お気軽にご相談くださいませ。