高齢者の夏のおやつ・補食

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高齢者の夏のおやつ・補食は、食欲が落ちて1日3食では十分な栄養が取れないとき、間食という形で水分・たんぱく質・ビタミンを補い、低栄養とフレイルの進行を防ぐための重要な食習慣です。「おやつは贅沢」「食事の妨げになる」と思いがちですが、高齢者にとっては立派な「もう一食」として位置づけることが、夏を元気に過ごす鍵になります。

今回は、夏に補食が必要な理由、おすすめのおやつ、嚥下機能別の選び方、おやつのタイミングについて、大阪ハピネス老人ホーム紹介センターが解説いたします。

夏に補食が必要な理由

夏の食事課題 補食で補える点
食欲不振で1食の量が減る 少量を回数で補う
冷たい麺類だけでたんぱく質不足 おやつでたんぱく質を追加
水分・電解質の不足 水分の多いおやつで補給
体重減少リスク カロリーをこまめに補う
暑さで疲れやすい 糖分でエネルギー補給

高齢者は若年層に比べて消化吸収能力が落ちており、1度に多くを食べられません。「少量×頻回」の食事スタイルが理にかなっています。

おすすめのおやつ・補食

1. 水分とビタミンが取れる

  • スイカ、メロン、桃、ぶどう、なし
  • フルーツゼリー(嚥下調整品もあり)
  • シャーベット、かき氷
  • 冷たいトマト
  • 無糖の冷たい甘酒

2. たんぱく質が取れる

  • ヨーグルト(高たんぱくタイプも)
  • 牛乳、豆乳
  • プリン、茶碗蒸し
  • チーズ(個包装で扱いやすい)
  • 枝豆、冷奴
  • ゆで卵
  • ささみ・ハムの小分け

3. 栄養補助食品

食欲がどうしても落ちている時には、栄養補助食品の活用も検討してください。

  • ゼリータイプ(エンジョイゼリー、メイバランスなど)
  • ドリンクタイプ(明治メイバランス、エンシュアなど)
  • パウダータイプ(食事に混ぜる栄養強化)
  • 1個で200kcal前後、たんぱく質7〜10g程度

4. 伝統的な夏のおやつ

  • 水ようかん
  • 葛餅、わらび餅
  • ところてん
  • あんみつ、白玉ぜんざい(冷たくして)
  • みつ豆

嚥下機能別の選び方

常食可能な方

普通のおやつなら何でもOK。ただし、噛みにくい(ナッツ、せんべい)や張り付きやすい(餅、もなか)ものは避けるか、よく噛む配慮を。

軟菜食レベル

  • 蒸しパン、カステラ
  • 柔らかいクッキー(牛乳に浸す)
  • バナナ、缶詰の桃
  • プリン、ゼリー
  • ヨーグルト

嚥下調整食(ソフト食・ミキサー食レベル)

  • 市販の介護用ゼリー(エネルギー強化タイプ)
  • とろみ付きフルーツジュース
  • ペースト状のあんこ
  • ヨーグルト(ドロリッチ食感)
  • ソフトカステラ(介護食メーカー製)

嚥下機能に応じた市販品が充実しており、薬局や介護用品店で購入できます。

おやつのタイミング

時間帯 おすすめ
朝食後 10〜11時 果物、ヨーグルト、軽い水分補給
15時前後 本格的なおやつタイム。たんぱく質を含むものが理想
夕食後 19〜20時 軽めに(就寝までの消化を考慮)
就寝前 避けるべき(消化負担と夜間頻尿)

食欲が極端に落ちている方は、決まった時間にこだわらず、本人が食べられるタイミングで少量ずつ提供する柔軟さも大切です。

水分補給と一緒に

おやつは水分補給のチャンスでもあります。お茶、麦茶、牛乳、フルーツジュース、経口補水液など、本人が好む水分を一緒に出してください。

注意したい点

糖尿病の方

  • 主治医や管理栄養士に糖質量を相談
  • 糖類オフのおやつ(羅漢果、低糖プリン)を活用
  • 果物は適量(1日150g程度)
  • 血糖値の急上昇を避ける食べ方(食物繊維と一緒に)

腎臓病の方

  • カリウム・たんぱく質の制限がある場合は内容を選ぶ
  • 果物のカリウムに注意(リンゴはカリウム少なめ)
  • 低たんぱく対応のおやつ(腎臓病用ゼリー)を活用

誤嚥リスク

  • 嚥下機能に応じた形態
  • 食べる時は座位で、姿勢を整える
  • 家族や介護者の見守り
  • 水分はとろみ付きで提供

老人ホームでのおやつ

多くの老人ホームでは、毎日15時のおやつタイムが習慣になっています。

  • 季節の和菓子、洋菓子
  • 嚥下機能に応じた個別対応
  • 糖尿病食・腎臓食への配慮
  • 水分補給を兼ねたおやつ
  • 誕生日や季節行事の特別おやつ

「おやつタイム」が1日の楽しみになっている入居者は多く、栄養補給と気分転換の両方を提供する大切な時間です。

よくある質問

Q. 食事より先にお菓子を食べたがります

高齢者の食欲のバランスは若い頃と違うので、ある程度許容して柔軟に考えてください。食事量が極端に減らなければ、おやつから始まる食事リズムでも問題ありません。

Q. 体重が落ちてきました

1か月で2kg以上の体重減少があれば、低栄養のリスクが高まっています。栄養補助食品の活用、医師や管理栄養士への相談を検討してください。

Q. おやつばかり食べて食事を食べません

「食事だけが正解」と決めつけず、おやつでも栄養がとれていれば良いと考えてください。ただし、たんぱく質・野菜が極端に不足する場合は、おやつの内容にこれらを意識的に加えていきます。

まとめ

夏のおやつ・補食は、高齢者の栄養と楽しみを両立させる大切な工夫です。「もう一食」のつもりで、こまめな補食習慣を作っていきましょう。

大阪ハピネス老人ホーム紹介センターでは、食事と栄養管理に丁寧な老人ホームのご提案も承っております。お気軽にご相談くださいませ。

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