デイサービス(通所介護)とデイケア(通所リハビリテーション)は、どちらも日中に施設へ通って過ごす介護保険サービスですが、デイサービスは生活支援と交流、デイケアは医師の指示によるリハビリテーションが主目的という点で異なります。名前が似ていて混同されがちですが、対象者・職員配置・費用に明確な違いがあります。
今回は、デイサービスとデイケアの違いを項目別に比較しながら、それぞれの選び方、両方の併用は可能か、料金の目安について、大阪ハピネス老人ホーム紹介センターが解説いたします。
基本的な違い
| 項目 | デイサービス(通所介護) | デイケア(通所リハビリ) |
|---|---|---|
| 主目的 | 生活支援、社会的交流、介護者の負担軽減 | 医師の指示に基づくリハビリテーション |
| 対象者 | 要介護1〜5(介護予防版は要支援者向け) | 要介護1〜5(介護予防版は要支援者向け) |
| 運営主体 | 民間事業者、社会福祉法人など | 病院、診療所、介護老人保健施設(老健) |
| 医師の関与 | 必須ではない | 医師の指示が必須 |
| リハビリ専門職 | 機能訓練指導員(配置は任意) | 理学療法士・作業療法士・言語聴覚士のいずれかが必須 |
| 1日の費用(1割負担、要介護2の例) | 約750〜1,000円 | 約950〜1,200円 |
デイサービスの特徴
デイサービスは、ご自宅から施設までの送迎、入浴、食事、健康チェック、レクリエーション、機能訓練、季節行事などをセットで提供する通所型サービスです。利用時間は半日(3〜5時間)から長時間(7〜9時間)まで幅広く、ご家庭の状況や本人の体力に合わせて選べます。
主な目的
- 日中の活動の場を提供し、心身機能の維持を図る
- 入浴や食事のサポートで生活の質を保つ
- 他の利用者・スタッフとの交流による社会参加の機会を提供
- 同居家族の介護負担を軽減する(レスパイト効果)
こんな方に向いている
- 家にこもりがちで人との関わりを増やしたい方
- 自宅での入浴が困難になってきた方
- 同居家族が日中働いていて見守りが必要な方
- レクリエーションや行事を楽しみたい方
デイケアの特徴
デイケアは、医師の指示のもとで理学療法士・作業療法士・言語聴覚士などのリハビリ専門職が、個別のリハビリプログラムを提供する医療色の強い通所型サービスです。病院、診療所、介護老人保健施設に併設されているのが一般的です。
主な目的
- 退院後の機能回復を続ける
- 歩行能力や筋力、嚥下機能などの低下を防ぐ
- 関節可動域の維持・改善
- 失語症などの言語機能の回復訓練
こんな方に向いている
- 脳梗塞などの病気の後、在宅でリハビリを続けたい方
- 骨折後の機能回復を本格的に進めたい方
- 嚥下機能や言語機能の専門的リハビリが必要な方
- 医師の判断のもとで定期的に身体評価を受けたい方
デイケアとデイサービスの選び方
「リハビリ重視ならデイケア、生活と交流重視ならデイサービス」が基本ですが、現実には施設による差も大きく、リハビリ機能訓練に力を入れるデイサービスも増えています。判断のヒントは以下の通りです。
- 医師から「リハビリを継続するように」と指示が出ている → デイケア
- 退院直後で機能回復を本格的に行いたい → デイケア
- 専門職による個別評価を希望する → デイケア
- 長時間の預かりや手厚い入浴介助を希望 → デイサービス
- レクリエーションや行事の楽しみを大切にしたい → デイサービス
- 仲間との交流が目的 → デイサービス
どちらが合うかわからない場合は、ケアマネジャーに相談しながら見学や体験利用を組み合わせるのが確実です。
両方を併用することは可能?
可能です。週3回はデイサービスで生活支援と交流、週1回はデイケアで本格リハビリ、というように組み合わせている方も少なくありません。ただし、支給限度額の範囲内で組み立てる必要があるため、ケアマネジャーと相談しながら配分を決めていきます。
よくある質問
Q. 認知症の方でもデイケアを利用できますか?
はい、利用できます。認知症対応に力を入れているデイケアでは、認知機能の維持を目的としたプログラムや、専門スタッフによる対応を行っているところもあります。一方、「認知症対応型通所介護」というデイサービスの一種もあり、こちらは認知症の方を対象にした少人数制の通所サービスです。
Q. 入浴だけ目的で利用できますか?
半日型のデイサービスには、入浴と機能訓練に特化したプログラムを提供する事業所があります。短時間で必要なケアを受けたい方に向いています。
Q. 食事代も介護保険でカバーされますか?
食事代、おやつ代、日用品費は介護保険の対象外で、別途実費負担となります。施設によって金額は異なりますが、昼食1回あたり500〜800円程度が一般的です。
まとめ
デイサービスとデイケアは似ているようで目的・人員配置・費用が異なるサービスです。ご本人の状態と希望に合った組み合わせを選ぶことで、在宅生活の質と心身機能の維持を両立できます。
大阪ハピネス老人ホーム紹介センターでは、在宅でのサービス活用から施設入居の検討まで、幅広くご相談を承っております。お気軽にお問い合わせくださいませ。