フレイル予防の基本

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フレイルとは、加齢に伴って心身の活力が低下し、健康な状態と要介護状態の中間に位置する「衰え始めの段階」を指します。早めに気づいて適切な対策を取れば健康な状態に戻すことができる、いわば「介護予防のラストチャンス」とも言える時期です。

今回は、フレイルの定義と評価基準、3つの側面、日常で取り組める予防法、そして老人ホームでのフレイル対策について、大阪ハピネス老人ホーム紹介センターが解説いたします。

フレイルの3つの側面

フレイルは身体的な衰えだけでなく、精神面・社会面の衰えも含む広い概念です。

側面 主な状態
身体的フレイル 筋力低下、歩行速度の低下、体重減少、疲れやすさ
精神・心理的フレイル うつ傾向、認知機能の軽度低下、意欲の減退
社会的フレイル 外出機会の減少、独居、社会的孤立、経済的困窮

3つは相互に影響します。例えば「足腰が弱る(身体)→外出が減る(社会)→気分が落ち込む(精神)→さらに動かなくなる」という負の連鎖が起きやすく、複合的に進行します。

フレイルの判定基準(J-CHS基準)

日本でよく用いられるのが、国立長寿医療研究センターが提唱した「J-CHS基準」です。次の5項目のうち3つ以上当てはまるとフレイル、1〜2つでプレフレイル(フレイルの前段階)とされます。

  1. 体重減少:6か月で2〜3kg以上の意図しない体重減少
  2. 筋力低下:握力が男性28kg未満、女性18kg未満
  3. 疲労感:「何をするのも面倒に感じる」が週3〜4日以上ある
  4. 歩行速度の低下:1.0m/秒未満
  5. 身体活動量の低下:軽い運動・体操、定期的な運動どちらもしていない

セルフチェックとしては、「指輪っかテスト」も有名です。両手の親指と人差し指で輪を作り、利き足ではない方のふくらはぎの一番太い部分を囲んだとき、隙間ができる方はサルコペニア(筋肉量減少)のリスクが高く、フレイルにつながりやすいとされています。

フレイルがもたらすリスク

フレイルを放置すると、転倒・骨折、低栄養、入院、認知症、そして要介護状態へと進行するリスクが大きく上がります。一方で、フレイル段階で気づいて適切に介入すれば、健康な状態へ戻れる可能性が高いことが研究で示されています。「気づきと早めの行動」が、その後の人生の質を大きく左右します。

予防の3本柱

1. 栄養:たんぱく質をしっかり摂る

高齢者は若年者よりも多めのたんぱく質摂取が推奨されており、体重1kgあたり1.0〜1.2gが目安です。体重60kgの方なら1日60〜72g。肉、魚、卵、大豆製品、乳製品をまんべんなく組み合わせ、1食ごとに「主菜が必ずある食事」を意識します。低栄養はフレイルの大きな原因です。

2. 運動:筋肉を維持する

ウォーキングなどの有酸素運動だけでなく、スクワットや椅子からの立ち座りといったレジスタンス運動(筋トレ)を週2〜3回取り入れることで、加齢による筋肉量減少を抑えられます。1日10分でも、毎日続ける方が効果的です。

3. 社会参加:人と関わる

趣味のサークル、ボランティア、町内会、デイサービスなど、定期的に人と会う機会を持つことが、認知機能と気分の維持に有効です。「週1回以上、家以外で誰かと話す」が一つの目安になります。

よくある質問

Q. フレイルと要介護はどう違いますか?

フレイルは「健康と要介護の中間状態」で、まだ自立した生活ができる段階です。一方、要介護は介護保険上の正式な区分で、日常生活に介助が必要と認定された状態を指します。フレイルは可逆的(戻せる)ですが、要介護まで進むと完全に元に戻すのは難しくなります。

Q. 何科を受診すればよいですか?

かかりつけ医に相談するのが一般的です。地域によっては「フレイル外来」を設けている病院や、地域包括支援センターで実施されている「フレイルチェック」を受けることもできます。お住まいの市区町村のホームページで「介護予防教室」を検索するのもおすすめです。

Q. 一人暮らしですが、社会参加が難しい場合は?

市町村が主催する介護予防教室、地域包括支援センターの体操クラブ、デイサービスの単発利用などが入り口になります。電話・オンラインでの会話、宅食サービスの配達員との挨拶など、日常の小さな接点も社会的フレイル予防に役立ちます。

老人ホームでのフレイル対策

多くの老人ホームでは、機能訓練指導員による日常的な運動プログラム、栄養士の管理する1日3食の食事、入居者同士の交流の場が用意されており、フレイル予防の3本柱が自然に揃う環境です。施設選びの際には「機能訓練の頻度」「個別の栄養管理」「レクリエーションの内容」を確認すると、フレイル予防の実力が見えてきます。

まとめ

フレイルは「気づけば戻せる」段階の衰えです。栄養・運動・社会参加の3本柱を意識した生活で、健康寿命を伸ばしていきましょう。

大阪ハピネス老人ホーム紹介センターでは、フレイル予防に力を入れている施設のご案内も承っております。在宅で予防に取り組まれたい方も、施設入居を検討中の方も、お気軽にご相談くださいませ。

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